概要
自作キーボードが流行り始めて私もなにか作ってみたくなりました。いきなりフルサイズのキーボードは難易度がたかいので、まずはテンキーから始めてみたという作品です。4つほど作って3つはお世話になった方にプレゼントしました。
特徴としては、
- テンキーである
- 上部に4つのマクロキーがある
- LEDがすべてのキーに仕込んである
- 裏面の蓋がアクリルで基板が透けて見える
- 基板は自作CNCで作成した切削基板である
特別特殊な機能はありませんが、裏面が透けているデザインの自作キーボードキットは軽く探した限りありませんので採算とれそうならキット化して販売も考えています。その時はさすがに切削基板というわけにはいかないでしょうけれど。
回路
マイコンは例に倣ってpromicroを使用しています。このテンキーでも特異のロジックICを生かしています。
promicroの横にあるICはマルチプレクサのIC4052です。4bit分をXorYに振り分けることができます。このテンキーはすべてのキーにLEDを仕込んでいますのでキーマトリクスとLEDマトリクスが組んであります。XとYの振り分けをつかってこの二つのマトリクスに振っています。そうすることでpromicroの仕様ピン数を減らしています。
筐体
筐体は3Dプリント製です。裏面のアクリル板は自力で切り出しました。筐体にインサートナットを挿入してねじ止め。最後にゴム足を貼り付けたら完成です。
自作キーボードキット全般に言えることですが、キースイッチを取り外せられるようなソケットを使用しない限り、基板とキースイッチの間に位置合わせ用の板が入りますから(すけすけテンキーの場合は筐体全体を兼ねている)、はんだ付けの後に取り外しができないのがつらいです。